やりたい仕事?できる仕事?
ブログ再開後、初めての記事で再就職のことについて簡単に書かせていただきました。
簡単に書くつもりが、思いのほか文字が走り、再就職のときの自分は自分なりに思っていることがあったのだなと振り返ったところでした。
私は前の職場を辞めてから再就職するまで4か月ほどかかりました。今まで教育分野に携わってきたなか、いざそれ以外の分野に目を向けてみると中々ビビッとくるものがなくズルズルと時間だけが過ぎていきました。
そんなとき、とある動画が腐りかけていた私の目にとまりました。そしてその動画に出ていたとある人の言葉が私の再就活の一歩を後押ししてくれましたので、今回はそのことについてお話したいなと思います。
仕事を決める2つの基準「やりたいやりたくない」「できるできない」
その動画とは「林先生の初耳学」で林先生と高学歴ニートの激突を描いた熱血教室のコーナーです。このコーナーはシリーズ化しており、のちに橋下徹や武井壮なども講師を務めて非常に人気のコーナーになっておりました。
その中でも講師が林先生の回でのお話がとても印象に残っているのでご紹介します。
(以下のお話に正解も不正解もありません。未来を切り開く一つのヒントにしていただければ幸いです。)
こちらの図を見てください
林先生はこの図を黒板に書き一言
「どっちの軸で考えるかが人生の分かれ目」と言っていました。
まずは「やりたいやりたくない」を基準で判断する生き方。
これは「ジョブズ型」だそうです。
「私は本当に好きな物事しか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事も恋人も-スティーブジョブズー」
「やりたいことを仕事に」最近はyoutubeなどの普及でこうした言葉をよく耳にするようになりましたよね。なんでも仕事になってしまうこの時代に合った仕事選びの基準だと私も思います。
ただ、林先生は後者の
「できるできない」を基準で判断する生き方を推奨していました。
ここからが大事な部分になってきます。
林先生は
人間の感情・願望(「やりたいやりたくない」「好き嫌い」)は「偶然」だと考えているそうです。こうした願望は環境や情報など外部の要因によって「偶然」に願望が生まれるのだと。
では、偶然生まれたであろうその願望は
自分にとって
仕事を選ぶにあたって
この先生きていくうえで
絶対的なものなのか
情報を取り入れた瞬間に自分の思いにすり替わっていないか、錯覚していないか
これを高学歴ニートたちにぶつけたとき、まだ再就活中だった私は鳥肌が立ちました。
「やりたいやりたくない」「好き嫌い」という感情・願望を「偶然」とする一方、
「できるできない」は「偶然」ではなく「必然」だと林先生は言います。
「やりたくないけど(能力的に)できる」仕事を林先生は平気でできたそうです。
できることをやろうと思って予備校教師に徹したら30年間悩んだことなんて一つもなかったとも言っていました。
ここで少し話は変わりますが
ある日、林先生に自己啓発本を書いてほしいと依頼を受けました。
ここで言えることは林先生は客観的に自己啓発の本を書ける人間に見えているということです。(が、興味のない自己啓発の本を書くよりも自分の好きな分野についての本を書きたいというのが本心で断ろうか迷ったようです。)
結果、その本が100万部売れ、これをきっかけに、当時フリーの編集者だった執筆依頼主が大手の出版社で正社員に採用が決まったそうです。編集者の奥さんの両親も心底喜んでくれたそうです。
このとき
「書きたくない本を書いてよかったな」と思ったようです。
最後に
いかがだったでしょうか。
私自身、当時やりたい仕事が見つからなくて焦っていました。そんなとき林先生が「やりたい仕事というのは絶対的なものなのか」と言ってくれて肩の荷がおりました。
この言葉を聞いて以降は自分にできることは何かを書き出してみると、自分がやりたいことよりも明確にたくさん書き上げることができ、選択肢が増えていきましたし、自分の可能性を信じてみようと思えました。
以前の私のような苦しい経験をしている人やこれから就活を迎える人に対して一つのヒントになればいいなと思います。